ホラー映画作るやつはホテル・ムンバイを見ろ
こんにちは。 時は遡る事映画ジョーカーを見た翌日。
免許取り立ての友達にドライブに誘われ出動したはずだったのに、急な自信消失で近くのショッピングの立体駐車場へ。
結果ドライブは終わり友達が見たがってた映画、ホテル・ムンバイを見る事になったのでした。
ジョーカーを見た次の日でしたから(謎の前置詞)、どんな映画見ても大丈夫だろくらいの気持ちで見ようと思いました。
「ホテルの映画？ ッハ！綾瀬はるかが主人公で前半どじるタイプのハートフルな奴かな？」そう思いこみスクリーンに入っていきましたが、映画は綾瀬のあの字もないスリラー映画だったのです。
あらすじ
簡潔に言うとイスラム過激派の少年テロリストがインドの各所にテロを仕掛けた事件(実話)のホテルに焦点を当てた話。
ホテル役人のターバンサイドと赤ちゃん持ちVIPメリケンサイドのツーサイドで展開されていってる(？)
とにかく序盤(テロ開始)からずーーーーーーっとつらい。 小学生時代ぶりに映画見ててトイレ行くために途中で席立った位つらい。
登場人物に感情移入させるにしては短い導入な癖してすげぇつらいんですよ。
ターバンサイドは「行ってきます！忘れ物しちゃった！ホテル今日も始めるよ！」メリケンサイドは「ホテルついたね子供熱あるから使用人に預けて飯行ってきます」でテロなのに「お前(の周り)死ぬなー」なわけですよ！
スリリングなこの作品を見た後思った事がありました。
実話の事件を垂れ流しただけ(不謹慎)なのにずーっとドキドキしながら見れたこの作品に比べて、なぜホラー映画はドキドキする事なく見れてしまうのか。
ただホラー映画を見てる数が少ないだけでホテル・ムンバイ以上に緊迫感がある映画なんて星の数ほどあるとは思いますが自分なりに考えたのでまとめて行きます。
1.実話
出落ち感満載ですがこれが大きかったです。
多少は話をいじれるものの人が死んでいる話が元になっている為結果などはいじれないわけです。
起こる展開に視聴者は運の要素に頼る事も出来ず、ただただ相手のミスかこっちサイドの英雄的行動を願うしかない状況なわけですよ。
この要素をどうホラーに盛り込むかは正直不可能に近いですが、なるべく現実に近い展開からホラーに持っていく事が大事なのかなと思いました。
「皆でキャンプ場いこうイェーイ」から始めたり、主人公が特別な行動を起こしたからホラーになっていくってのは駄目なんじゃないかと思います。(メリケンはホテル出向いてんじゃねーかは受け付けません。)
+捕まった主人公達を見張るイスラムの少年が満身創痍かつ寝不足で本当にこのままテロをしていて良いのかと葛藤をしているシーンでトイレに行きました。
用を足しながら見張り役の改心や葛藤に漬け込んで主人公達が脱走する展開を願っていましたが帰ってきたらどうにもなりませんでした。むしろCODのセントリーガンくらい容赦なく人を殺すようになっていて僕の度肝と希望をぶち抜いて来やがりました。
2.守るべき物がある
ターバンはホテルの客。メリケンは家族とそれぞれ命に変えてでも守らなきゃいけないと決心した物がありました。 それが上映時間中ずーっとジリジリと削られ(そうになっ)ていくわけです。そりゃお前死ぬなに繋がるわと思います。
3.容赦がない
相手の目標が人(イスラムに背いたインド人と泊まりに来てた外国人)を殺す事だったので容赦なく殺してきます。
尺なんてものは考えません。 殺人鬼や幽霊みたく登場人物を死ぬ直前まで追い詰めたところで運良く消えたりしません。(警察が少し尺を稼ぎましたが)
前述した守るべき物があるってのに容赦なく攻撃を仕掛けてくるので、そいつらが写った瞬間からずーっとつらいわけです。
4.頭が良い
本作の敵(テロリスト)は本能のままに動く殺人鬼や地球外生命体とは違い、そこそこ計画を立ててテロってます。
作中ではホテル近辺で一発かまし、逃げてきた人たちと共に紛れ込み、複数人で低層階を固め脱走者を出さないようにしてから上へ上へと詰め寄るのです。 その計画もあり侵入してきた警察もほとんど無力化させ、終盤以外脱走者を出していません。
単体で物音や人を追っかけ回して脱走者を出すホラー映画には無い緊迫感を作り出していると考えられます。 (序盤メリケンを通したざるさや終盤にターバンを含むほとんどの生存者を逃した事に関しては受け付けません)
ホラー映画とスリル映画は求めている物が違うとは思いますがこのような点を参考にすればもっと魅力的なものになるんじゃないかと思います。
個人的には面白いので良いですが
