ハロウィン2018
引き続き再放送です。
はっぴーはろ~うぃ~ん♪(二番煎じ)
二度目のハロウィン記事です。
読まなかったらいたずらしちゃうぞ?(指名手配)
ハロウィンで渋谷に行ってドン引きした記事を上げましたが、後日談です。
あの日で俺の今年のハロウィンは終わったと思ったんですがひとつの仕事が飛び込んできました。
”着ぐるみ”
そうです。公式の仮装です。 合法の仮装です。
身長のあまり高くないことと女子力の塊だということで私が選ばれました。(大嘘)
いざスタジアムへ
当日はB級スポーツの試合にマスコットキャラとして出て観客に愛を振りまくということでした。
前もって着合わせしたところ、愛くるしいマスコットの中身は息苦しい動くサウナ戦艦でした。
15分程度の試着でしたが前髪が4本くらいにまとまってGパンもびっちょぶちょになってました。
周りの人ドン引き。俺を知ってる女の子とかは笑いながら写メ撮ってたけど地獄。人間肉まん蒸し器。
それを何時間もやるってんだから大変だなぁと思い、せめて脱いだ時の見た目の為に髪を切ることにしました。
しかし、予約が取れたのが本番当日の朝。短髪になったこともあり、確認なしでワックスを付けられました。。
しかも、会場が遠かったので原付ちゃん(糞ださ)で行くのを忘れていたため、会場付いた時点で髪が。ぺったんこでした。
本末転倒とはまさにこのこと。
会場につけばえらそうなおじさんおばさん。エイザェース オハェイゴザマース キョハ、テリゲイシエース とか言いながら老人と長会話。
地獄、着ぐるみに似てるとか言われた。
地獄を脱出した先にいたのはチアリーダーのお姉さん。
あぁ、ぼくはこのためにはたらいてきたんだなぁ。 みつを。
お肉の肉つきがすごい。無駄がないけどないなんてことはない究極の曲線美。
拙者、顔とおなかにしかめがいかねぇでやんす。たすけてくださんし。
楽屋には着ぐるみ入る同業者のお姉さん(ゆるふわ) かわいい。
「がんばりましょうね~^^」とか言いながらリハーサルが来て一緒に戦場へ。
なんかの賞を受賞したのかとても玄人ぶってる演出の人に「何やってもいいのでとにかく大きく動いてください」と言われたので、SWINGのステップをしたりHYPE(ISSAのUSAの奴)やったりしました。
少しの人には受けたけど、基本偉い老人ばっかだからうけず。
酸素濃度も薄くなりサウナが地獄に。20分。ながかった。
楽屋で着ぐるみお姉さんが ふぅ♡ とか言いながら頭を外す横で ふしゅ~ コーホーコーホー とか言いながら蒸気を出して頭をもぎ取る拙者。ギアセカンド。
お姉さん愛想笑いでドン引き。
てか、お姉さんの髪が崩れないのマジですごい。代謝できてんのかなぁ?AIかなぁ!?
それに比べて私はマフラータオルを頭に巻いて土方みたいなスタイルでシューシュー言ってるわけですよ。
恐怖の殺人タックル
短い休憩の後は開場後して溢れかえっている子供たちと戯れるため出陣。
わがマスコット大人気。チアリーダーにバンバン抱き着かれる。俺モテモテ(勘違い)
ただ、困ったことが一つあった。着ぐるみの設計だ。
設計者はマスコットの形をした棺桶を作ろうとしたのかわからないが、視界が眉毛~前髪の生え際のわずかな間しかない。10時11時くらい。致命的。
故にちっちゃい子供が見えなすぎる。
付き添いの人に「あぁ!ちっちゃい子が来たよぉ!(マスコット)!こんにちはは?」って言われたところで見えないので、最大限手を振ったら子供の顔面を窓拭きしてしまうという事故が何度も起こった。
ハイタッチ要求も多かった。「基本こっちが土台作るからお前が合わせてくれ。」っていう念を送りながらハイタッチの手を頑張って作ってた。(限界)
しまいには俺の名(シンクロ)を叫びながら股間にタックルしてきた子がいた。
前述したとおり、基本天井を見ている状態の俺はその子を視認することができず、名前を呼ばれた事に反応をしようとアクションしようとしていたため、技の出がかりにタックルをくらい 口から「うおぉっ!」と野太い叫び声を漏らしてしまった。
周囲爆笑。そこそこ大きかった為、大体の人に聞かれていた。ごめんねキャラの生みの親。セィヤセンシタ!
楽屋に帰ってきたら偉い人に注意を食らった。頭とった状態で。体もこもこなのに真剣な表情で話聞いてた。
帰ってきた着ぐるみお姉さん笑ってた。
生と死
そして本番。始まり、ハーフタイム、締め の3つがおおきな出番でした。
全身全力でパフォーマンスをしました。ランニングマンもしたしHYPEもしたし、かわいいキャラを壁にしてすごい動いた。
そして、天罰が下りました。ハーフタイムの時です。
激しい上下運動で頭に巻いていたバンダナが下にずれてきたのです。
ただでさえ見えなかった視界が完全にふさがり、何も見えない動きにくいサウナで踊っているだけの状態に。
ぶっちゃけ最初から見えてなかったので関係ねーよと暴れていたらさらにずれてバンダナが口に重なりました。
苦しい。
アメリカのバイオレンスな映画とかドラマを見たことがある人はわかるはずだと思います。濡れたタオルで口と鼻をふさぐと苦しいです。よく拷問の後半の方で使われます。
嗚咽が始まり、助けを求めるために付き添いを手探りで探すも激しく踊っていたからかあたりにいませんでした。
死ぬ。
おれは着ぐるみの中で死ぬのか。童貞で悲しいなあ。みたいな言葉と走馬燈(人生2回目)が駆け巡りました。
否。生きねば。マスコットとしての威厳を破ることになるが死ぬよりはましだ。
そう覚悟を決めた私はマスコットの手を首の付け根から内側に突っ込みました。
生きている。
呼吸している。
まぶしい。これが光なのかと。
タオルを上にずらし少しかがんで前方を確認するとエラそうな招待席でゴミを見るような目をしているおじさんがいたので、おチャラけたリズムに合わせてかかっている曲が終わるまで煽っていました。
出番が終わり楽屋で頭をとったわがはいはここ最近で一番疲れていました。
まさか、こんな仕事で死を実感するとは思わなかった。
まさか、こんな仕事で生きていることを実感するとは。 深い。着ぐるみ。深い。
生きていることを実感するために着ぐるみの上半身を脱いでケンタウルスみたいな恰好でお花を摘みに行くと
そこにいはスポンサーの理事長さん(後日確認)に出くわし、笑顔で「楽しかったよ。」と言われました。
やりがい。仕事っていいなあ。
小便をしながら理事長の感謝の言葉に感謝で返し、トイレを出ると、
付き添いに出番まで時間があるから試合を見に行こうとさそわれました。
いこう。俺らが盛り上げ、死にかけた会場に。
関係者の通路を通り、裏から会場につくと目に入ったのはこっちに背を向け選手を応援するチアリーダー。
絶景。
ポージング。お尻。低い姿勢を撮った時にスカートの底辺から除く秘密の部分。笑顔。天国。
試合なんて見ずに俺と付き添いはチアリーダーばかり見ていました。
試合結果は俺のチーム(シンクロ)は大差で負け。
締めの写真撮影では着ぐるみ後ろに重なっている人を写すために前かがみになったら立てなくなり、チアリーダー4,5人にサルベージしてもらうというハプニングもありました。
(客が周囲にいなかったため、タテマセーンとかタスケテクダサーイとか普通に行ってた。)
いかがでしたか?こんなことをハロウィンとしてブログに書こうとしていました。
要点としては
・チアリーダーは神。
・着ぐるみは時に人を殺せる。
・生きているって素晴らしい。
・クラッシュカウンターって本当にある。
ってことがわかりました。
来年のハロウィン。着ぐるみを着てみてはいかがでしょうか?(なげやり)