日記ィ・ミナージュ

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映像研には手を出すな!には手を出すな!

 こんにちは。論じながら物事を紹介するはてなブロガーに少しあこがれているので、爆ハマりしてるアニメを紹介します。


現在NHKで放送されている「映像研には手を出すな!」です。
原作は月間スピリッツで連載されており、ついこの間第5巻が発売されました。
あらすじ(アニメ7話分まで見た私が要約)は『エグい構造の高校を舞台にアニメを作りたい浅草みどりとアニメーターになりたい令嬢水崎ツバメとアニメには興味ないけど金稼ぎがしたい金森氏が映像研を立ち上げ、「最強の世界」を作っていく』
という感じ。

 

ジャンルは日常系なんでしょうか?
漫画やアニメを評価の目線で見たことがないのでマジで根拠が無い意見ですが日常系ではないんじゃないかと思います。
「最強の世界」を作るという目標を元に技術や発想を駆使しながら突き進んでいく感じからして、やってることは180°違うもののバトル系の少年漫画に近い気がします。(誰と戦ってんだ)
まぁ、7話までしか見てない私には判断できないです。(なら言うな。)

 

湯浅監督


私がこの作品を知ったのはアニメの監督を湯浅監督が手掛けているからです。
浅すぎて専門的なことは言えませんが、湯浅監督の手掛けるアニメは原作の良さをアニメながらのアプローチで引き出していると感じます。
とにかく演出が特徴的で、キャラの動きや音(BGMなど)で漫画以上の情報量をテンポ良くぶつけてくれます。

 

また、湯浅監督はアニメ化するにあたって原作に無い要素を付け加えます。

Ping pong the animation」ではスマイルをよりロボットっぽく演出させ、敵キャラ(ドラゴンやチャイナ)の設定を大幅に改善!大会でスマイルにあっさり倒されるだけのモブにストーリーが付け足され物語後半まで度々登場するなど、より善悪の付けづらい人間らしさや作者がうっすら漫画で表現していた事をわかりやすく表現していました。あと海王学園が凄いハイテクになりました。
デビルマンcrybaby」では当時勢いを増していたフリースタイルラップを導入!!あらすじや設定の説明がラップ。アキラがデビルマンとして覚醒するのもクラブ。と昔の題材に現代の設定を組み込んで若者にも近づきやすくしています。
ネットで検索してみると、湯浅監督特有の設定変更・要素付け足しは賛否両論っぽいです。どうやら原作を深く愛している人や設定変更されたキャラに思い入れがある人からすれば悪い印象になってしまうそうです。


個人的には良いと思います。アニメから作品に興味を持った人は原作に興味がより湧くからです。(ぶっちゃけアニメの内容自体が面白いので自然と原作を読む流れになりますが。)

 

経験上、アニメと漫画の違いがある(恐らく)ので、私はアニメで見た範囲までしか漫画を読まないことにしました。
5話までの原作()を読みましたが、アニメでは読み切れなかった設定画が読めたり、アニメではカットされたキャラクターのセリフや言動があってとても楽しかったです。水崎氏がマジで無邪気な子供みたいにはしゃいでいました。


どっちも良さがあるとは思いますが私の頭の固いので、比較的わかりやすいアニメから先に見ることにしました。
漫画を読んでたものがアニメで動く感動もあると思います。どっちでもいいんじゃないんでしょうか。


映像研の良さ


そんな感じでそれぞれ6話までしか見ていない私なりに「映像研には手を出すな!」の良さを書いていきます。
※アニメを見た感想なので原作の良さやアニメ特有の良さが混合しています。

 

1.説得力がありまくる。


アニメを制作する際のこだわりや技法をアニメでそのまんま見せてくれるので、アニメーターの凄さが直で来ます。
爆発のさせ方や 尺の稼ぎ方として紹介された手法など何気なく見ていたアニメにこんなにもこだわりが盛り込まれているのかと考えさせられます。
それぞれのこだわりも盛り込まれており、とても勉強になります。アニメーションを作りたいと思う人が出てくるレベルです。私はレールを敷いてしまったので当分アニメーション作る道に行けませんが。
また、アニメを作る色んな人々の視点や感情が比較的にポップに描かれるので、実際の現場は見ていないもののアニメーターを尊敬するようになります。

 

2.楽しさが伝わってくる。


主に浅草氏と水崎氏がアニメに関わる時に出す楽しさが濁流のように画面から放出されます。
互いのアイデアを誉め合い良い作品を作っていくところとか最高です。見てるこっちまで楽しくなってきます。
金森氏がマネジメントの都合上否定的な意見を出しますが、納期を守る上では必要な人物ですし、そんな金森氏が協力的な行動をみせた時の嬉しさがたまりません。
もちろん元から協力的なのはわかってはいますが、裏で手を回している部分がアニメの中で判明すると何故かニヤニヤしちゃいます。
アニメに限らず何か目標に向けて努力してみたくなります。

 

3.登場人物が魅力的


性格や願望に沿った癖のあるセリフや行動で登場人物ひとりひとりに愛着が湧きます。
1回変換を挟む必要がある独特な言い回しだったり頭の良い人の面白い会話が繰り広げられます。
特に金森氏。OPのジョジョチックなポーズ、よくわかんない靴のリュック、証拠や恩を利用する大人の立ち回り、その性格と言い回し、初見で惚れました。
アニメの知識量的に視聴者と同じレベルだったという点もありものすごい好きなキャラになりました。

キャラに限らず設定にこだわる作者だからできる事だと思います。
アニメが成功する以外の予想ができず先が楽しみになります。


現実での良さ


制作人の楽しそうな感じが伝わってきます。
Twitterでは原作者の大童澄瞳先生をはじめとして監督、作画担当といったアニメーターや作品に携わっている人たちが制作秘話などいろんな情報を発信しています。
アニメを制作する作品だからかアウトプットが得意な人、好きな人が感化されて映像研の作品を投稿しているのを見るのもすごく面白いです。
アニメの実況などこういった楽しみ方をしたことが無かったので、新鮮でとても楽しいです。

また、現在有楽町のマルイでは期間限定で「最強の世界」展が開かれています。(いました。)
作中で使用された「そのマチェットを強く握れ!」を例にアニメのでき方が紹介されていたり、実際の制作陣のインタビューが展示されています。
プロメアの時もそうでしたが、実際に作品を見ている同志達に会えるとよくわからない嬉しさが出ます。
併設されているショップは品切れで2回訪れましたがネット通販を頼ることになりそうです。

 

おしり


言語化が苦手なので至らない部分も多かったとは思いますが、出会えてよかったと思えるアニメです。
あと5話。加えてアニメ化されない残りの部分どうなるか楽しみで仕方ないです。
4話で1巻だから12話で3巻までアニメ化されるとして残り2巻どうすればいいのでしょうか?アニメ化を待つべきなのか読んじゃっていいのか。
そんなこんなでこれからも知識が無いなりに楽しみ、いろんな部分に感化されていきたいと思います。

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OPも好きです。

P.S.ちなみに、私が湯浅監督を好きになったきっかけは「Ping pong the animation」です。生まれて初めてアニメを見て感情が動きました。Netflixから消えてショックです。